データベースの管理にほぼ必須である

ワードプレスなどCMSのウェブサイト制作をしていると、ウェブサイトを今あるサーバーから別のサーバーに移すという作業が必要になることがあります。デモ環境で制作して本番環境に移したり、現行サイトを一度デモ環境に移して編集作業をしたり、古いサイトのPHPをバージョンアップする前に別のサーバーで動作するか確認したり、様々なタイミングでウェブサイトの移管作業がでてきます。
サーバーの環境もいろいろあって、搭載されているプログラムのバージョンが古かったり異なるシステムを使っていたりします。これまで、ワードプレスの構成ファイルをFTP経由で、データベースのダンプファイルをphpMyAdminを使用して移管作業を行っていましたが、先日PHPが5.2のサーバーから移管をしようとphpMyAdminをアップロードしたところ、エラーが出てログインができない困った状態になりました。よくよく見ると手持ちのphpMyAdminは5.４以降対応のものでした。phpMyAdminのダウンロードページを探すと、5.5以降対応のものしか配布されておらず、旧バージョンを探してアップロードし直してみてもエラーが出てしまい、解決策もわからず途方に暮れていました。

そもそもファイルサイズが大きい：phpMyAdmin 5.1.0の全言語版がzipで14.4MBもあるし、アップロード時に詰まるファイルがあって時間がかかるのが気になっていたので、別のソフトウェアを探していたところ、Adminerを見つけました。ダウンロードして実際に使ってみるとすごく扱いやすかったので、個人的にはphpMyAdminよりもAdminerの方が気に入っているわけです。

Adminerの扱いやすさ

phpMyAdminに嫌気がさして、Adminerを使い始めてから、phpMyAdminじゃなきゃ困る、といったシーンは今の所ありません。ダンプファイルの出し入れがメインですし、テーブルの作成やら、移管作業に関わることは全て行えました。
使い方に関してはいろんな記事があるので検索してみてください。このあたりの記事を参考にしました。
https://unskilled.site/phpでデータベース覗くならadminerが便利/

とにかく軽い
ソフトウェアがphpファイル1個だけ！465kbで日本語にも対応してます。MySQLのみ対応版や、言語が英語表記のみのものを選択すれば更に軽量です。
動作も快適で、今までphpMyAdminをアプロードして〜と作業していた時間がかなり短縮されました。
また、セキュリティ面を考慮して、phpMyAdminをサーバー上に残したままにせず、使用後に必ずサーバー上から削除していたので、そういった使い方をする場合はファイルサイズが小さいほど助かります。

対応しているphpのバージョン、データベースが豊富
Adminerの通常バージョンでは、ウェブサイトに以下の記載があります。
・Works with MySQL, MariaDB, PostgreSQL, SQLite, MS SQL, Oracle, Elasticsearch, MongoDB, SimpleDB (plugin), Firebird (plugin), ClickHouse (plugin) – Improve your driver
・Supports PHP 5, 7 and 8 with enabled sessions
phpMyAdminがMySQLとMariaDBにしか対応していないのに、PostgreSQLやSQLiteやら。。多数のデータベースに対応している点と、私が直面したPHP5.2にも対応しています。
PHP5以降が稼働しているサーバーであれば、自由にデータベースを使用できるといった具合です。

機能面でも不満はない
エクスポート・インポートも快適ですし、テーブルの作成、挿入も問題ないです。
強いて言うなら、UIがシンプルすぎることくらいですかね気になるのは。CSSでカスタマイズもできるみたいなので、気になる方は自分で変更してしまいましょう！

セキュリティ面
最も、この類のファイルをサーバー上に残したままにしないのが1番のセキュリティ対策です。
残すとしたら、AdminerへのアクセスをIPで制限できるようなので、IPで制限したり、パスワードを設定したりしてアクセス自体を制限するのも手だと思います。
IP制限をするのはこちらを参考にしました。https://qiita.com/saba1024/items/fc29d133dd3435c7fa98
やっぱり、サーバー上に残さないのが1番ですね。使い終わったら削除しましょう。